生活習慣病

生活習慣病とは?

生活習慣病とは、文字通り、生活習慣(食習慣・運動習慣・タバコ・お酒など)が発症・進行に影響する病気をいいます。生活習慣病には、「糖尿病」、「肥満症」、「脂質異常症(高コレステロール血症や高中性脂肪血症など)」、「高血圧症」、「高尿酸血症(痛風など)」などがあります。これらの生活習慣病を放置すると、動脈硬化を進め、狭心症や心筋梗塞、脳梗塞などを引き起こす原因となります。

糖尿病

糖尿病のページをご参照ください。

肥満症

日本では、BMI(体重(kg)÷身長(m)÷身長(m))が25を超えると「肥満」と定義されます。BMIが25を超えてくると、高血糖・脂質異常症・高血圧症といった合併症の頻度が高まります。また肥満は、高尿酸血症(痛風)・膝の痛み・腰痛・睡眠時無呼吸症候群・脂肪肝・月経異常・狭心症・心筋梗塞・脳梗塞などとも関連します。
ホルモン異常が肥満の原因となることもあります。
当院では、肥満に関わるホルモンのバランスや、血圧・血糖・脂質・尿酸値・心電図などの異常の有無を調べます。お一人お一人にあった、食事プランや運動療法などをご提案致します。健診で、メタボリックシンドロームと指摘された方や肥満を指摘された方など、お気軽にご相談ください。

脂質異常症

血液中のLDL(悪玉)コレステロールや中性脂肪が多すぎる、あるいはHDL(善玉)コレステロールが少なすぎる病気のことをいいます。具体的には、LDLコレステロール≧140mg/dl、TG≧150mg/dl、HDLコレステロール<40mg/dlを脂質異常症といいます。
脂質異常症の治療には「食事療法」、「運動療法」、「薬物療法」があります。当院では、患者さま一人ひとりのライフスタイルにあわせた、無理なく継続できる食事療法をご提案致します。

高血圧症

血圧が高くても自覚症状はほとんどありません。しかし、放置すると狭心症や心筋梗塞・脳梗塞を引き起こす原因となるため、高血圧症は「サイレント・キラー(沈黙の殺し屋)」と呼ばれることもあります。診察室での血圧が、収縮期血圧(最高血圧)≧140mmHgまたは拡張期血圧(最低血圧)≧90mmHg、家庭での血圧が、収縮期血圧(最高血圧)≧135mmHgまたは拡張期血圧(最低血圧)≧85mmHgが続く場合、高血圧症と診断されます。高血圧症の90%は、原因がはっきり分からない「本態性高血圧」ですが、10%は何らかの原因があって血圧が高くなる「二次性高血圧」といわれています。二次性高血圧の一つである「原発性アルドステロン症」は、日本では100万人以上の患者さんがいるといわれています。原発性アルドステロン症は本態性高血圧の人と比較して、脳卒中や狭心症・心筋梗塞のリスクが高くなるといわれています。当院では、原発性アルドステロン症かどうかも調べ、適切に治療を致します。

高尿酸血症

血液中の尿酸値が高い状態が高尿酸血症です。血液中の尿酸値が7.0mg/dlを超えると高尿酸血症と診断します。高尿酸血症は、痛風・腎結石・尿路結石の原因となります。尿酸値が高くなる原因の一つは食品やアルコールに含まれるプリン体のとりすぎです。プリン体は、アルコールや動物の内臓・魚の干物などに多く含まれるため、これらのとりすぎには注意が必要です。野菜や海藻類・有酸素運動は尿酸値を下げる働きがあります。食事療法・運動療法で尿酸値が下がらない場合は、飲み薬での治療を行います。

動脈硬化

当院では動脈硬化の検査として、心電図や頸動脈超音波検査などを行っています。頸動脈超音波検査は、首の血管の様子を超音波を使って画像でみることができ、動脈硬化の早期発見や進行具合を把握することができます。当院では、頸動脈超音波検査の結果は当日に医師から説明致します。動脈硬化がどの程度進んでいるかを確認しながら、食事療法と運動療法のみで十分に改善しない場合は、適切な飲み薬での治療をご提案致します。