花粉症・アレルギー

以下のような症状が続く方は、アレルギー性鼻炎の可能性があります。

  • くしゃみ
  • 鼻水
  • 鼻つまり
  • 目のかゆみ

季節性アレルギー性鼻炎(花粉症)

花粉症は原因となる植物の花粉が飛ぶ季節に症状が出るため、季節性アレルギー性鼻炎ともいわれます。花粉症の代表といえば、スギ花粉症です。花粉症の原因となる花粉は、スギ花粉、ヒノキ花粉、ブタクサ花粉をはじめ、1年中飛散しています。

  • スギ花粉症:1~4月
  • ヒノキ花粉症:2~5月
  • ブタクサ花粉症:8~10月

季節によらず症状のある方

季節によらず、くしゃみ・鼻水・鼻つまりがある方は、通年性アレルギー性鼻炎かもしれません。通年性アレルギー性鼻炎の主な原因は、ハウスダスト(ダニ)やカビ、ペットの毛などがあります。日本人の4人に1人は通年性アレルギー性鼻炎であるともいわれています。

スギ花粉症・ダニアレルギー性鼻炎には、舌下免疫治療があります

舌下免疫療法とは?

「舌の下に、スギ花粉を含有した錠剤をおいてスギ花粉症を治す」という治療法を新聞やテレビでみたことはありませんか? これが舌下免疫療法です。体に安全な低用量のアレルゲン(アレルギーの原因物質)を体内にいれ、少しずつ量を増やすことで、体を慣らして、体質をかえていく治療法です。スギ花粉症にはスギ花粉を、ダニアレルギー性鼻炎ではダニのアレルゲンを含む治療薬を用います。5歳以上のお子さんも、舌下免疫療法を行うことができます。費用は、診察料・薬剤料など含め、月3000円程度です。

舌下免疫療法の対象

・スギ花粉症またはダニアレルギー性鼻炎の方

以下の方は治療を受けることができません
  • 免疫治療で重症なアレルギーを起こしたことがある方
  • 重症の喘息の方
  • 妊婦・授乳中の方
  • 全身ステロイド投与中の方
  • 癌治療中の方
  • β遮断薬という薬を内服中の方
  • 重い心臓の病気をお持ちの方
  • 免疫不全などの病気の方・治療で免疫抑制剤を使用している方
  • 65歳以上の方

治療方法

1日1回、長期間継続して服用します。舌の下に免疫治療薬の舌下錠を置いたまま2分間保持した後、飲みこみます。初回は病院で服用し、服用後30分は病院の待合室で経過をみます。2日目以降はご自宅で服用します。

いつから治療すればよいの?

・スギ花粉症・・・新規で治療開始できるのは6月~12月初旬です。
・ダニアレルギー性鼻炎・・・いつでも治療を開始できます

どのくらいの期間治療するの?

少しずつアレルゲン(アレルギーの原因物質)を投与して、体を慣らすことから始め、数年にわたり継続して薬を服用します。3年以上治療を継続できれば、根治まで至ることも含め、多くの方に症状の改善を実感いただけるといわれています。ただ、2割の方には効果がないともいわれています。

効果はどれくらいで現れるの?

スギ花粉症の場合は、初めてのスギ花粉飛散シーズンから、ダニアレルギー性鼻炎の場合は治療を始めて数ヶ月後から効果があらわれます。年単位で治療を継続することでアレルギー症状を治したり、治療終了後も長期にわたり症状を抑えられるといわれています。また、症状が完全に抑えられない場合でも、症状をやわらげる効果があるといわれています。

薬の副作用は?

  • 口内炎や舌のはれ、口の中のはれ・かゆみ・不快感
  • 唇のはれ
  • 喉のかゆみ・刺激感・不快感
  • 耳のかゆみ
  • 頭痛
  • アナフィラキシー